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ミート社、ミンチに大量の化学調味料 社内で「万能だ」
2007年06月26日17時23分

 偽装牛ミンチの問題で北海道警の家宅捜索を受けた食品加工卸会社ミートホープ(北海道苫小牧市)が、過去に大量の化学調味料を投入してミンチを製造していたことが、同社元幹部らの証言で分かった。食肉素材に質の悪いくず肉を使っていたため、味を調えることなどを目的としていたという。出荷の際に「化学調味料配合」といった表示はしておらず、そのまま出荷先でコロッケなどに製品化され、消費者の口に入っていたことになる。

 元幹部は「味がよい、量が増える、取引先のクレームが少ない、と三拍子そろい、社内では『化学調味料は万能だ』と言われていた」と証言する。

 元幹部らによると、工場内で原料の肉が不足したのをきっかけに、10年ほど前から田中稔社長の指示で投入を始めた。田中社長は「混ぜればうまくなる」と周囲に話していたという。

 化学調味料は、キロ詰めの袋単位で水に溶かした上で、肉と合わせてミンチにしていた。こうすることによって水分が増え、出荷する肉全体の量をかさ上げすることができたという。

 投入量は社長の指示で適当に決められていたといい、何らかの問題が生じるのではないかといったことは全く考慮されなかったという。

 ミート社は、製造過程で他にも、牛肉風の色合いにするために家畜の血を混ぜたり、増量するために賞味期限の切れたパンくずを投入したりしていた。こうした場合、出荷後に取引先から「色が抜けた」「くずのようなものが混入している」などのクレームがつくこともあった。ミート社はそのたびにすぐ謝罪して出荷品を回収し、過失を前提に契約した賠償保険金で費用をまかなった。

 これらに比べ、化学調味料の場合は「痕跡」が残りにくいため苦情は少なかったという。ただ、水に溶かす作業が不十分で、出荷したミンチ肉の袋の底部に白い残留物が出ることはまれにあったという。

 化学調味料の投入は恒常的に行われていたが、社長のもとで他の様々なやり方を試した末、「豚や鶏、ラムなどのくず肉を混ぜた方がコストを抑えることができる」として取りやめになったという。

asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/0626/TKY200706260340.html



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