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光市母子殺害 元少年「危害加えるつもりはなかった」
2007年06月26日21時25分

 山口県光市で99年4月に会社員本村洋さん(31)の妻で主婦の弥生さん(当時23)と長女夕夏ちゃん(同11カ月)が自宅で殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、窃盗の罪に問われている元少年(26)の差し戻し控訴審の第2回公判が26日、広島高裁であった。二審以来、5年8カ月ぶりの被告人質問があり、元少年は弥生さんを亡くなった実母と重ねたと語り、「危害を加えるつもりはなかった」と殺意や強姦(ごうかん)目的を否認した。元少年最高裁で否認に転じているが、法廷で直接語ったのは初めて。

 元少年は、弥生さんを中学1年のときに自殺した実母に重ねたと説明。「赤ちゃんを抱いているお母さんに無性に甘えて頭をなでてもらいたいと後ろに回って抱きついた。性的なものは期待していなかった」と主張。抵抗されたため体を押さえたとし、「どこを押さえたのか分からなかった」と殺意を否認した。

 27日も、夕夏ちゃんを殺害した経緯などについて被告人質問がある。弁護側は、母の自殺や父親の暴力などにより犯行時の精神状態が著しく未熟だったとも主張し、死刑回避を訴えている。検察側は一、二審と同様に死刑適用を求めている。

asahi.com
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