吉野山2

私は激写を重ねながら空腹を抱えての下山。
相方は「おなかすいたぁ〜」「もうあかん〜足が痛いよぉ〜」の連発。
どこからが中千本なのか、下千本なのか、いまだに不明であるが(苦笑)、おなかの虫の合唱の中も、思い出したように、「うわぁ〜綺麗」と桜に感嘆しながらの下山となる。

急に、人声と出店でにぎあうところへ出た。やっと食事にありつけると、と或るお店へ入店。
なんでもいい、なんでもいいから、ご飯食べよう〜と、通されたお席へつく。とりあえず注文して、登場するご馳走を待つ。
そこで私は、トンでもないものを発見してしまった。忙しく働く仲居さんが或るものをヒョイとよけて、注文の品を運んでいる。
店内中央・・なにか天井からぶら下がっているその塊をよけながら・・。それは、飲食店には到底似つかわしくないお品・・なんと●●とり紙。
ぎょえ〜〜よくよく、見れば店内になんと●●が飛び回っているのでした。この時生まれたいやな予感は見事的中。
いやぁ〜、これ以上、そのお店の事はかけませんが・・ただひとつ、吉野での食事で心に留めておきたい出来事がありました。それは、空腹なのにお箸がすすまず、ため息をつく私のお席にひとひら、桜の花がどこからかやってきたのです。
いたずらに笑う桜の妖精のように、また一つ、ふんわりと肩にとまったのでした。

つづく。