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遺族「判決受け止めたい」3児死亡ひき逃げ
 06年に福岡市で幼い兄妹3人が死亡した飲酒ひき逃げ事件の裁判で、危険運転致死傷などの罪に問われた男に対し、福岡地裁は8日、業務上過失致死傷の罪などで懲役7年6か月の判決を言い渡した。判決後、遺族が会見を開き、「(7年6か月の)罪が出たことは、それはそれで受け止めたいと思う」と話した。

 判決を受けたのは、元福岡市職員・今林大被告(23)。今林被告は06年8月、福岡市東区で飲酒運転をして一家5人が乗った車に追突し、転落した車に乗っていた大上紘彬ちゃん(当時4)、倫彬ちゃん(当時3)、紗彬ちゃん(当時1)を死亡させたとして、危険運転致死傷などの罪に問われていた。検察側は懲役25年を求刑していた。

 8日の判決公判で福岡地裁は、酒酔い運転ではあったものの、正常な運転ができないといえるほどではなかったとして、危険運転致死傷罪を認定せず、脇見運転などが原因として業務上過失致死傷罪などで懲役7年6か月の判決を言い渡した。判決を聞きながら、今林被告は時折、涙をぬぐうしぐさを見せた。

 遺族の父・哲央さんと母・かおりさんは、傍聴席で裁判を傍聴し、哲央さんは主文言い渡しの時に小さくうなずいた。かおりさんは理由の説明が進むにつれて、涙をこぼしていた。

 会見で、哲央さんは「(7年6か月の)罪が出たことは、それはそれで受け止めたいと思う」と話した。代理人の弁護士によると、大上さんは、控訴については検察庁の判断に任せたいと考えているという。

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